Thursday, March 02, 2006

イギリス陶芸事情②

今回のリサーチの最重要課題は、イギリスの陶芸家を訪ね、インタビューし、日本・イギリス・アメリカのつながりを検証する、ということだ。大げさに聞こえるが、つまりは工房訪問したかったのだ(笑)。

The Craft Potters Assosiation という団体が発行する「Potters」という本があり、所属する陶芸家の作品、プロフィール、連絡先が載っている。好きな作家を探し、自分のスケジュールと照らし合わせて、何人かの陶芸家をピックアップした。

一番最初に、アポイントをとって訪ねたのは、ロンドンから南に鉄道で1時間のところにある、Farhnam(ファーナム)という城下町に在住の陶芸家Duncan Ross(ダンカン・ロス)氏だった。




ロス氏の作品は、テラシジラッタという泥しょうを塗り重ね、低火度で焼成し、研磨されてできる。精巧で、繊細な雰囲気は、その誠実な人柄とマッチしている。

制作のスタイルは、手作りの範囲で量産する陶芸家とは全く異なり、非常にIndividualだ。

それゆえに、作品のイマジネーションは独自の世界からなり、一つ一つのクオリティが高く、また作品と作家の距離が近いように思った。

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