Friday, February 25, 2005

陶芸ジャーナル書き始め

日本の陶芸ほど、歴史が途絶えることなく、産業として、また文化として円熟し、現在も活発に活動を続けるものは、おそらく世界中を探しても、他にないだろう。

大学・大学院で陶芸を学び、1996年から信楽で陶芸に関わって生活をした。

縁があって、2001年から2003年、アメリカ・マサチューセッツ州にある州立大学の陶芸科で陶芸を学び、その後バージニア州にある陶芸スタジオで制作活動をした。

帰国後、信楽に帰り、改めて日本の陶芸の素晴らしさを思い知らされた。

2005年、陶芸関係の仕事のため、アメリカに帰ってきた。今度は工芸文化の盛んな、ノースキャロライナ州。現在住んでいるシーグローブという町は、アメリカでも非常に珍しい、陶芸の町だ。小さな町の中に、約120軒の陶芸スタジオが建ち並び、生活に必要な陶器を作って、生活を成り立たせている。

また、幸運にも、昨年12月から約2ヶ月間、イギリス・ロンドンに滞在し、イギリス陶芸に関するリサーチを行うことができた。イギリスの陶芸もまた、違った文化の土壌があり、現在も陶芸家がしのぎを削る、興味深い国だ。

世界のどこに行っても陶芸に関わる暮らしをしつつ、その土地の陶芸家に出会い、さまざまな陶芸文化を学び、それでも日本の陶芸に思いを馳せ、日々の出来事を不定期に書き留める、そんなノートを作っていければ、と思う。